メンタル・ヘルス研究所日本生産性本部

メンタルヘルスQ&A

質問

 部下のMは34歳で、ここ2週間ほど出社していませんでした。休みの当初、Mは身体がだるく病院に行きますと言っていましたが、どうやらメンタル系の病気であると診断され1ヶ月休養の診断書が提出されました。上司である課長職の私にとっては初めての経験なので、少々慌てています。Mに対してどんなフォローが必要なのだろうと考えると、様々な疑問が駆け巡ります。@本人との連絡の仕方と必須な内容?A主治医に対してコンタクトをとることが可能か?B同僚への知らせ方は?等々。いったいどうすればよいでしょうか?

回答(メンタルヘルス・ビュ−ロ− 臨床心理相談室カウンセラー 宮田眞澄)

 休養を要すとの診断書が上司に提出さていますが、メンタル疾患である場合1ヶ月できり上がることはまず無いと考えてよいでしょう。受診に結びついた時にはもはや中程度以上の深刻さに陥っているというのが現状です。また病気によっては慢性に経過するものや、長期化や再発のあることも広く知られています。休養せずに通院している人も多いので、休むに至った場合はそれ以上であり、少なくとも3ヶ月を見積もるのが現実的です。
  ただし徒に長引くことは、本人にも事業所側にとっても多大な損失です。本人の回復と職場復帰を考慮するなら、事態が明らかになった時点でその初期から適切な対応がとられる必要があります。  
  そこで職場側の対応は、メンタル疾患に限らず健康問題の取り扱いにはプライバシーの保護が厳守されるので、この原則を重視して動けば、本人と事業所、主治医との関係もスムーズにいきます。「休養を要する」と言うのですから、メンタル疾患の場合でも、精神的には安静が必要です。勤務先から離れ、いったんは煩わしさを遮断できるのが望ましいといえます。会社側からの連絡は@病状を話してもらうこと、A休養の承認、B休み始めの極初期であれば必要最低限の引継ぎ事項の連絡、C情報提供と確認事項(診断書の提出などの手続き、休養できる期限・給与など身分保障の面)を伝えることになります。文書を郵送するのが一番好ましいですが、簡単な連絡事項などはメールでのやりとりが最近では一般的です。電話は本人の負担になることが多いといえます。
  主治医への連絡は、病状の理解や見通しをつけること、職場での様子を伝えることで治療上の参考にしてもらうこともできます。特に適応障害の場合、早期に環境調整の見通しがつけば回復が早まる場合も多いといえます。受診して2〜3週間目ぐらいの時期が目安になります。いずれにしても、本人の了解を必要としますが、事前に了解を取って同席面談という形式も関係者双方にメリットがありますのでご参考まで。  
  また職場への知らせ方ですが、同僚も他の人の病状を詳細に知りたいわけではないのですから、「体調不良」と説明しておけばよいでしょう。